Q.116
円形脱毛症がいくつもできてしまいました。 |
2015.03.16 |
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円形脱毛症でこちらに相談にいらっしゃる方が、一カ所だけだと思っていたら他にもいくつも見つかる、というケースがあります。
円形脱毛症のやっかいなところは、原因が確実に解らないことと、くり返すことです。
また、きれいな円の円形脱毛は自然に治っていることが多いのですが、いびつな形をした円形脱毛、しかもそれが2個以上、いくつもできる多発性の円形脱毛の場合は、脱毛部分が広範囲に広がってしまう可能性を持っています。
また、多発性のほかに気をつけたいのが、円形脱毛が生え際にできる場合です。
ほとんどの場合、頭部の左右の骨の出っ張った箇所や後頭部の真ん中にできることが多いのですが、前髪や首に沿った生え際に脱毛がおこる場合は、非常に治りにくい。
こうした円形脱毛は免疫系のトラブルだということがわかって来ていますが、病院でもはっきりとした治療法はなく、原因もまだ解明されてはいません。
私のところへいらっしゃる女性の中にも円形脱毛の方はたくさんおります。
ほとんどの方は基本的な栄養補給や、外からの育毛手当てやマッサージを、ご本人と相談しながら進めていくという方法で良くなっております。
30年以上、たくさんの円形脱毛の女性を見て来ておりますが、その頭皮は、他のタイプの薄毛改善とはちがい、最初は白髪が生え、良くなりはじめるとすごいスピードで黒い毛がのびるという独特の経過をたどります。
こちらの写真は円形脱毛の頭皮の拡大写真です。
発見時。毛穴から何も出ていないか、真っ白な短い毛が出ているだけ。この以前にはかなり抜け毛が多かったはずです。
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1ヶ月後。白い産毛が黒く変化していきます。まだ細いですが、ここから徐々に太い毛に変わっていきます。
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2カ月後。まだ白髪ばかりですが、細かい太い毛がところどころ見えます。
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3カ月後。触るとチャリチャリと太く短い毛の生えている感触があります。ここまでくれば安心です。
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3.5ヶ月後。ほぼ太い毛が生えて来た状態。伸びも早く、あとは毛穴から生える本数を増やすことだけ。
私は30年こうした頭皮を見て来ていますので、この方の脱毛はこういう傾向にある、という見分けができます。
毛穴の状態を拝見して、くり返しそうな方や進行しそうな方にはそれをお伝えしながら、その方の育毛法を組み立てています。
まずは、一カ所でも円形脱毛箇所を見つけた場合は見せに来て下さい。
ストレスが原因とも言われますが、あまりストレスの自覚なく、脱毛することもあります。
治った後は、ストレスだけでなく頭皮環境に気を配っていくことが大切です。
多発性の円形脱毛の場合は広がっていく場合があります。
一つだけだと思っていても、気がつかない部分に別の脱毛が出ている場合もありますので、一カ所でも見つけた場合は早めにご相談ください。