Q.149
髪とはそもそも何ですか。 |
2015.04.17 |
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髪の毛は爪と同じく、角化したたんぱく質です。
皮膚は表から、表皮・真皮・皮下組織といくつもの層になっていて、真皮層には髪を作り出す器官、毛乳頭が存在しており、その中に毛母細胞が存在しています。
これが分裂することで髪を作り出しています。血管が毛乳頭へ栄養を送り込んでいきます。
↑カウンセリング時には図を書いてより詳しく説明します。
毛髪は、毛母細胞が分裂して育っていき、やがて毛乳頭から離れその成長を止めます。その後、固着力がなくなった毛は寿命を迎え抜けますが、そのときには新しい毛の種が下に準備されているというサイクルがあります。髪の毛はこうして20代~30代だと3~4年、40~50代ですと2~3年の寿命があります。
では、薄毛になった時には何が起きているのでしょうか。
抜け毛が多い、髪が薄くなったと言う方は髪の毛の寿命が短くなり、さらに抜けた後に新しく生えるはずの毛が出てこない、または生えて来ても細い毛しか生えてこない。こうして全体的に髪の太さ、毛量が乏しくなっていくということです。
髪の根元には血流があり、その先には全身の循環があります。細胞分裂にはエネルギーが必要ですのでその材料となる栄養がなければ髪をつくることはできません。
薄毛になってしまった時には、育毛剤を買ったり薬を探したりする前にやることがあります。
それは、こうした髪のしくみを知り、ご自身の髪の状態を知ることです。
それは、ご自身の今までの生活や頭皮にして来たことを振り返ることでもあるのです。
栄養状態、栄養を運ぶ全身の血流、弱った頭皮を戻す免疫力。また毛根の外から頭皮を弱らせるようなシャンプーやカラーをしていないかどうか。
レホルムジャパンの最初のカウンセリングは、こうした頭皮の状況をを確認するのが目的です。
毛髪の状況は自分ではなかなか解りません。知識のない場合がほとんどですので、プロの目を通してご自身の現状を知りましょう。
育毛はそこから始まります。
女性の髪はご自身の歴史です。
抜け毛が気になり出すと抜けた髪の毛や頭皮の異常ばかりに目がいきますが、そこだけを見ていても決して解決策は現れません。身体のためにしてあげられることを探し、内側/外側からもケアをしていくことで「自分で髪を生やす力」を備えていくのが大切です。
そう、育毛をするにつれ、理解できると思うのですが髪のために良いこととは、身体全てのために良いことなのです。
髪は角化したたんぱく質ですが、正常に髪が生産されるためにはきちんとした血流と栄養状態が必要になります。
このため、髪の健康は身体の健康のバロメーターともなります。