Q.670
娘が小学生のころから自分で髪の毛を抜く癖があり、現在16歳ですが大きい円形脱毛のようになってしまいました。このままでも良くなるのでしょうか。 |
2016.10.08 |
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娘が小学生のころから自分で髪の毛を抜く癖があり、現在16歳ですが大きい円形脱毛のようになってしまいました。このままでも良くなるのでしょうか。
それは心配ですね。最近はこのようなお問い合わせが増えてきています。
このような症状をトリコチロマニアといい、爪を噛む癖と同じように自分の髪の毛を知らず知らずに抜いてしまう癖です。その髪の毛を食べてしまうという症状もあります。
同じ個所ばかり抜いてしまう事が多いのと、特に効き手の方の側等部が多いのも特徴です。
なぜこのような癖になってしまうのでしょうか。色々な説はありますが私の今までこのような癖のある方は、とても恥ずかしがり屋さんが多く、
ご自分の気持ちをはっきりと伝えられない状況にある方が多いように思います。
また長い期間抜いてしまっていると同じ毛根から生えては抜き生えては抜きを繰り返していますから、毛根は衰えその部分からは生えてこなくなる場合があります。
現在16歳ですが、小学生からですと10年以上抜いているとしたらこのまま続けてしまうと生えてこなくなってしまいますから、なんとしても止めるようにしていきましょう。
止める方法はいくつかありますが、まずは本人に自覚をしてもらい止めたいという気持ちを持つことです。そしてもし、ご勇気があれば一度すべての毛を剃り、
また伸びでは剃りを繰り返し、手で抜けないようにします。その間はウィッグをしていると、抜く癖がだんだんとなくなり髪の毛が伸びても、もう抜くことはなくなったという方も多いです。
髪の毛を剃るのは勇気がない場合もしばらくはウィッグをすることが良いと思います。
寝ている間に抜いてしまう方も多いので、手袋またはターバンなどをして寝ましょう。
一度私に見せにいらしていただくだけでも、ご本人が自覚するきっかけにもなりますのでいらっしゃってもいいですね。
抜く癖は10代で終わる方が多く20代になるとパタッと抜かなくなる事が多いようです。
しかし、今まで抜いてきた場所は抜かなくなっても毛根が弱っている為に細い毛しか生えなくなりそれが気になり育毛を始める方がいらっしゃいます。
それを考えると一日でも早く抜く癖を止められるように頑張ってほしいです。
お母様はなるべくお子さんのお話をじっくり聞いてあげて、沢山会話をする機会を作ってあげてくださいね。