Q.243
髪に良いと言われるサプリをたくさん試しましたが、良くなりません。 |
2015.07.18 |
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栄養補給は髪に良い。と聞くとすぐにサプリ・錠剤に頼ってしまっていませんか。
亜鉛が髪に良いと聞くと亜鉛のサプリをたくさん飲んだり…こういった方が大変多いのです。
サプリ依存に注意
みなさん不調が起きると良いものを上から足そうとしますが「なぜそうなったのか」を考えません。
薄毛に良いと聞けば手軽な育毛剤を、この栄養が髪に効く、ときくと、錠剤サプリでたくさん飲んでしまう方もいます。
自分自身の身体と向き合わず、食生活や生活状況をかえりみずに、上からどんどんと「良いもの」を足していっても、根本解決をされておらず、どんなに良いものも吸収されなかったり過剰摂取で体を壊すことになりかねません。
木を見て、森も見る
人間は60兆個という細胞が全体で「生命維持」のための活動をしています。
もし、髪の毛が気になった時に、髪や頭皮だけを気にするのではなく「何をしてきたか、何が悪かったか」をふりかえり、改善をしていくことが大切です。これは抜け毛や薄毛だけでなく、全ての不調に共通しています。
カウンセリングで髪と身体の関係をはじめて知ると、みなさん「そんなことが髪に影響していたなんて」と驚かれます。
たとえば…
腸が弱ければ栄養を吸収できません。髪は消化器で吸収した栄養をもとに作られます。
栄養のある食べ物を詰め込む前に、腸を整え、まずは溜まったものを出しましょう
毛穴に老廃物がつまっていたり、皮膚状態が悪ければ、頭皮に良いものをいくらつけても悪化してしまうこともあります
肩こり、首こり。血流が滞っていたら、吸収した栄養は頭皮まで届きません
などなど。。
健康にはサプリのように何かを「足す」のではなく、いらないものを「引いていく」という発想も大切です。
不具合を改善することで体全体の機能がうまく回り出すことも少なくありません。
サプリ開発はアメリカが最先端
サプリで健康を害してしまうことに警告をしているお医者さんもいますし、私もそれは大変危険だなと思っています。
最近では、日本の食品の機能性表示食品の制度が変わり、今までより簡単に食品に「何に効くか」を宣伝できるようになりました。
制度が軌道にのれば、大手企業を中心として「体によい」と言うサプリがどんどん増えてくるでしょう。
サプリ王国、と言えばアメリカです。
公的な健康保険の制度がないアメリカでは、本当に高い医療費を払わないと一般の人でも治療を受けられません。
だからサプリメントで病気を予防をするという考えが一般的です。サプリの販売が盛んな理由です。
「食品による健康促進」「医療費の削減」をうたった今回の日本の機能性食品の制度も、医療そしてサプリの事情がアメリカ的になっていく予兆かもしれません。
サプリに関しては、その人の「ものを選ぶ力」と、「体の知識」がとっても大切になってくると思います。
栄養の基本は何よりも食生活。
健康には予防が大切、といってすぐにサプリに手を出すのではなく、食生活を外食やコンビニから自炊に変えたりする方が、よほど健康のためになると言っていいでしょう。
人工的に作ったものは、あくまで最低限の補助として捉えてください。
最終的には薬にもサプリにも頼らずに健康でいられることが一番です。
話が逸れてしまいましたが、髪の毛の問題は、体とこころ全体で健康をとらえ、サプリに頼りすぎずに根本解決をしていきましょう。
本日の育毛ポイント!
サプリはあくまで食生活の補助だということを忘れずに!